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私のキャスティング観
その6
前項でキャスティングの一要素としての空気力学について触れましたが経験的な見地から考察してみます。
シンキングラインとフローティングラインとではラインの挙動が違います。
シンキングラインは比重が大きい即ちラインの太さが同番手フローティングより細くなります。
それにより空気抵抗が少なくラインスピードは速くなります。
ところがラインの落下も速くフローティングのように滑らかなループが作りにくくラインが交差したりロッドチップに衝突したりします。
そのためループを垂直より少しだけサイドにずらしてラインの衝突を回避します。
フローティングラインが落下しにくいのは空気抵抗によるものと考えられます。

ループの形状を飛行機の翼に例えて揚力が働くという説明があります。
これについては異論を唱える方もいらっしゃるようですが私は翼揚力論に賛成です。
異論を唱える方の考えは、飛行機の翼の揚力は空気抵抗ではなく 翼の上側と下側の空気の流速の差によるものだと言う所謂ベルヌーイの定理に基づくようです。
ところがそのベルヌーイの定理が飛行機の飛ぶ理屈に合わないと言う主張もあるようです。
教科書に載っているような基本的定理と飛行機がなぜ飛ぶかの関係と言ったような大問題?でさえ論議があるというくらいですからフライキャスティングに論議があり得るのは当然のようです。

バックキャストで早いタイミングでバットを起こし円弧状にロッドを振ると後方高くせり上がるようなループを作ることができます。
このラインの動きを見ているとラインの推進力と空気抵抗がラインを高く持ち上げようとしているように見えます。

つづく