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私のキャスティング観
その7 フライラインの飛行に関して

フライラインはロッドの振りと停止操作によってロッドチップが移動し、さらにロッドの曲げからの復元により引っ張られて加速される。
ロッドチップが加速から停止に至る過程の減速に転ずる時にラインが折れ曲がりループが発生する。
ループはラインの先端側とロッド側とで横向きのU字あるいはV字のように形作られたものとしてロッド側の保持によりループは展開して最終的には一直線になる。
空気抵抗などの外的要因を別にするとループの展開はライン先端を加速させる。
ロッドの復元が終わり外的な加速がないのにループが展開することによってラインの先端部は加速すると考える。
ラインに与えられた運動エネルギーはループのライン先端側にありループの展開が進むとライン先端側の質量が小さくなるためである。
ラインのテーパーもこれに寄与する。というよりこのテーパー効果が主体かもしれない。
猛獣使いの鞭の先端部が音速を超えるという。鞭の先端部の衝撃波を写真で捉えたものが存在する。
質量と運動エネルギーと速度の相関関係は理論的には無限大の速度をも生む。
フライラインのループ展開においてもラインクラッカーという衝撃音を体験することは簡単であるがこれと鞭の衝撃音とは同じものであろうと思われる。もし同じだとするとループ展開の最後の一瞬とは言え音速(約1225 km/h)を超えていることになる。
フライラインの先にはリーダーやフライが結んであって空気の壁を突き破って実用的な速度を実現するためにタックルの仕様が決められユーザーがさらにラインの選択やリーダーの長さなど微妙な調整をしていることになる。
ループを形作っても手元のラインを解放してシュートした場合はループの展開は進まないのでよく整理して考える必要がある。ラインを解放していてもガイドの抵抗やラインの重みがループ展開を少しは進めることになる。
いずれにしてもラインがループを形成して飛行するということは単に物体を投射する場合とは違う物理現象である。
(2006.05.14)

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