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私のキャスティング観
その8
ロッドの曲げ方の説明においてリストは使わない方がよいと誤解されることがある。
リストだけでロッドを曲げると問題があるがリストワークは必要で重要である。
リストの動きなくしてのロングキャストは限界が早く効率的ではない。
ロングロッドの遠投能力が高い理由のひとつはロッドを円弧運動させるからである。
リストを使ってロッドグリップを軸にチップを円弧状にラインを引っ張ると回転角度60度の場合でほぼロッドの長さ分のチップ移動量となる。
ロッドの角度を変えずにチップを移動した場合ロッドの長さは無関係となりロングロッドの有利さがない。
ロングキャストは長いラインを維持したフォルスキャストが要求されロッドチップのスピードが必要である。
ロッドが曲がると曲がった分ラインは動かないことになる。
ラインが動かないと落下してしまうのでループが維持できない。ラインは加速された状態にあってこそ落下しない。
ロッドを曲げる分以上に結果的速度を上げなければならないためリストによる速いチップの加速が有効である。
ロッドの復元反発による加速以前にラインを加速しておくことが飛距離を伸ばすことに繋がる。
さらなるロングキャスト追求のためにはリストによるロッドの円弧運動に加えて身体全体の前後の動きも必要となる。
ラインを長く伸ばした状態でループを維持するためにはロッドの持つ弾性能力だけでは不足する。
しかしこの予備加速なしのロッドの弾性だけを最大限生かしたキャスティングは一般的な場面ではほとんど充分であり、ラインスピードをある程度上げることにより次の方向へ切り返すとき既にロッドが曲がった状態を作り出せコンパクトな動きで必要を満たすことができる。

因みにホールはラインの引っ張りを加勢することができるがロッドの曲げを加勢するためのタイミングの方が効率的であると思う。
余談的ではあるがホールのタイミングに関してはロッドの曲げを助長するよりさらに遅くループ発生後に合わせロッド復元後のチップの抑制を図るスタイルがある。ループをきれいに安定させるためバックキャストだけに使われていたりする。ターンを促進してライン先端速度を上げることになる。遠投競技においてもロッドが強すぎて曲げきれない場合は有効である。
2006.03.28



(過去の記述とニュアンスの違いと重複がありますが意識の発展的変化はあるはずです。)