筋肉について
筋肉には速筋と遅筋とがあると言われます。
瞬発力を出すのは速筋、持久力は遅筋でマグロの赤身にたとえて赤い筋肉とかヒラメや鯛の白身の魚にたとえて白い筋肉などと言われます。
フライキャスティングにおいては、良い速筋の持ち主が良いキャスターになれる素質があるようです。
ところが最近ではスピードと持続力を兼備したピンク筋があるとも言われています。
確かにどちらも両立させることが望ましいです。
遺伝的体質が筋肉の質に相関するようで、そのへんが筋(すじ)の良さとかに繋がるのでしょう。
筋力トレーニングをするとしたら、速筋を鍛える方向が良いと思います。

キャスティングでよく使われる筋肉は三角筋と上腕二頭筋です。
上腕二頭筋とよばれる力こぶの筋肉は、力強いバックキャストに必要です。
バックキャストで三角筋を使うと違うメカニズムのキャスティングになってしまいます。

バックキャストでロッドを急停止させるのには背中の肩胛骨のあたりに壁を作る感じです。これは僧帽筋の緊張によるものではないかと思いますが、違っているかも知れません。

フォワードキャストやシュートの時に主として使う筋肉は三角筋と上腕三頭筋と考えます。
競技など身体全体を使うときは広背筋も重要ではないかと思います。もちろん下半身もですが。

キャスティングでよいフォームかそうでないかは使っている筋肉がまったく別という違いです。
自分のキャスティングにどの筋肉を使っているか見つめ直すことは必要でしょう。

筋肉を鍛えることは優れたキャストをするために必要なことです。
筋肉トレーニングは方法を誤ると弊害がでるようです。
私は専門ではないので不用意なことは言えませんが、良いフォームを目指したキャスティング練習なら、間違いにはならないでしょう。キャスティングのための筋力トレーニングなのですから。
低番手の竿を素早くシャープに振る練習と高番手の竿を軽く感じるまで振り慣れることも有効です。

さらに筋肉について考察が必要と思われることがあります。
それはインナーマッスルです。
野球のピッチングやバッティングに関して近年インナーマッスルが注目されて常識化しようとしています。
肩甲骨を支える四つの小さな筋肉、棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋を鍛え、それらの筋肉が生み出す身体の回転力を生かしてキレのあるバッティングや投球を期待するものです。
これはキャスティングを考える上で見逃すことのできない要素です。
私はインナーマッスルによる動作を意識してキャスティングフォームを考えています。
初動負荷型トレーニングという方法がありますがキャスティングのための筋肉動作に要求されるものと一致しているとも考えています。