Primer
Part 2 初心者のキャスティングをビデオで撮ってみると、とりあえず問題なのがまっすぐに振れていないことが多いです。 本来ふにゃふにゃしたフライラインを直線状態になるように動作させるには真っ直ぐ引っ張ってやる必要があります。 おおざっぱな考察ですが、キャスティングに問題を抱えているフライフィッシャーの大半が、真っ直ぐにロッドが振れていないということです。 真っ直ぐにロッドを振るためには身体の構造を見直して、真っ直ぐになりやすいフォームをとることが得策です。 具体的にどうするかは他の項目を参照してください。 キャスティングの解説本や、キャスティングの実地指導の現場でも、視点が横からだけのことがあります。 横からキャスティングを見ているだけでは真っ直ぐに振っているかどうか良く分かりません。 このまっすぐに振るための合理的なフォームを確保することなくキャスティングレッスンが進められていくことは珍しくないようです。 とりあえず真っ直ぐ振るとはどういうことかを理解することが大切です。 ロッドの握り方はどの解説書にも書いてあります。 人差し指をグリップの上におくインデックスグリップという方法があり、それを実行している人は多いです。 キャスティング技術の向上を目指すなら、その握り方とは決別してください。 推奨する握り方は親指を上においたサムオントップです。 そこから、親指を少し左にずらした握り方は当面はしないほうが良いです。まっすぐ振ること、捻らないことのためにはサムオンしか考えられません。 これから始めようという方向けなので強く断定的ですが、例外もあります。 例えば、人差し指の第一第二関節を曲げて指先でグリップ上部に当てる方法ですとグリップの握力はかなり得られます。 お奨めするわけではありません。 手首をどのように使うかという問題は重要です。 リストを閉じるとか開くとか表現します。 ロッドをサムオンで握ったとき、リールシートが肘の方へぴたりと押しつけられているのがクローズリスト、リールシートと下腕とが離れているのがオープンリスト、中間の自然な握りがストレートリストです。 ストレートリストを基本にごくわずかリストの開閉が行われますが、それは振り始めの一瞬だけで、後の大半はリストを固定します。 一般的な傾向として、リストを固定することがうまくできていないキャスターが多いです。 フォワードキャストの場合、ロッドが真上を過ぎるときにリストロックするのが普通です。 リストロックした後は肘から押し出すようにロッドを前方へ移動させますが、その時リストは負けないようにこらえなければなりません。 手首の強化は少なくともこの時こらえらるだけの力をつける必要性があります。 実際にはリストはロックしていてもわずかに動いているのが普通です。 しかし、リストの動きがロッドを曲げているのではない状態です。 ロッドの反発が終了すると、こらえていたリストは自然に閉じる方向に動きます。結果としてのリストダウンです。 バックキャストのときも、前方ポーズの後、リストで起こすようにして、ロッドの角度をセットします。 このとき、グリップをしっかり握ることが重要です。 セットしたところで、リストをロックして、肘からリフトするように後方へ移動します。 これらは短時間の一連の流れのなかでのことです。ロッドの角度にしてもロッドは全体が大きく曲がっている状態では角度としてはグリップ部もしくはバット部分のことを意識してください。 とにかく、キャスティングにおける手首の動きの範囲というのは、可動範囲のごく一部分です。 手首を大きく動かさないことと、ロックするタイミングを掴むことが大切です。 PART3へ |