フライロッドとキャスティング

フライロッドとキャスティングについての雑感です。

まずロッドの硬い柔らかいとかアクションについて表現や認識を再確認しておきます。

5番のロッドに3番ラインを乗せると硬く感じます。
5番のロッドに7番ラインを乗せると柔らかく感じます。

ロッドのグリップを水平に固定してトップガイドに一定の重りをぶら下げてロッドの下がり具合で硬いか柔らかいか相対的に決まります。

それでは上記の測定でロッドが描く曲線の形状を見てみます。

比較的、先の方が良く曲がったカーブのときをファストテーパーとします。
バットのほうが良く曲がったカーブを作るものをスローテーパーとします。

なぜファストアクションと言わないかと思うかも知れませんが、反発スピードの大きい素材の時の説明と混同しやすいのでテーパーの傾向に起因する特性としてあえてこのような表現をします。
注.「バンブーはともかくカーボンロッドは素材の組み合わせなどアクションを左右する要素は複雑です。象徴的にテーパーと表現します。」

パラボリックについてですが、今市場に出回っているものは大抵パラボリックです。
パラボリックとは確かに放物線を描くロッドですが、トップにぶら下げる重りを少しずつ増やしていくと最初はファストテーパーのカーブで最後は全体が曲がっているカーブになるロッドです。

パラボリックでもファスト気味とスロー気味があります。
パラボリックとは言え不完全なものもあります。
負荷を増やしていくと真円(真円の一部)に近づくものが本当のパラボリックなのですがどうしても真円にならない歪なカーブを描くものはキャスティングに関しては問題が多いです。

パラボリックという限定的な表現より、プログレッシブアクションと言ってロッド全体のベンディングカーブが滑らかなものであれば良いと考えます。

フライロッドといえどキャスティングの都合ばかりは言っていられない事情があります。
釣りに使うには、それぞれの釣り人の思惑があります。
トップの繊細さが欲しいが合わせはガッチリさせたいとか、対象魚がでかくてバットが弱くては走りを止められない。
などといった場合もあります。

それにキャスティングする人の投げ方に合わせたロッドということもあります。
いわゆる投げ方の欠点をカバーするように工夫したロッドです。
それが合理的でない特性のロッドであるとしてもです。

それは自身のキャスティングを見直せばロッドに対する評価も変わるということです。